ラインメタル、19年は増収増益

独軍需・自動車部品大手のラインメタルが2日発表した2019年通期暫定決算は、売上高が前年比1.7%増の62億5,500万ユーロとなり、過去最高を記録した。自動車部品部門が減収となったものの、軍需部門が好調で全体を牽引した。営業利益(EBITベース)は前年比2.9%増の5億500万ユーロとなり、初めて5億ユーロの大台を突破した。売上高営業利益率(EBITマージン)は、8.1%(前年8%)だった。

事業分野別の通期業績を見ると、軍需部門の売上高は前年比9.4%増の35億2,200万ユーロ、営業利益(EBITベース)は同35%増の3億4,300万ユーロに拡大した。新規受注高は51億8,600万ユーロ(前年55億6,500万ユーロ)、受注残高は前年比21%増の103億9,900万ユーロと過去最高を記録した。売上高利益率は9.8%(前年7.9%)に改善した。一方、自動車部品部門の売上高は27億3,600万ユーロで、前年実績を6.6%下回った。営業利益(EBITベース)も1億8,400万ユーロ(前年2億6,200万ユーロ)に大きく落ち込んだ。売上高営業利益率(EBITマージン)は6.7%(前年8.9%)にとどまった。同社は自動車部品部門の不振要因として、世界自動車市場や中国事業の低迷を挙げている。

なお、最終決算と今年の業績見通しは3月18日に発表する予定。

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