オランダで16日朝から、国内全域のすべての高速道路を対象に、日中の最高速度が時速100キロメートルに制限された。気候変動対策の一環で、大気中の窒素酸化物(NOx)を削減するための措置。朝6時から夕方19時まで適用される。
オランダは、大気中のNOxが欧州連合(EU)の定める上限値を大幅に超えている。オランダは欧州でも人口密度が高い地域で、NOxを吸収する緑地や大規模な自然保護地域が少ないため、自然による大気浄化機能が限られている。
午後19時から早朝6時までは、従来の高速道路の制限速度である時速120キロメートルまたは時速130キロメートル(オランダの高速道路の全長の約半分が対象)が適用される。なお、オランダではこれまでも最高速度が時速100キロメートルに制限されていた区間があった。