ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)は8日、同国の2020年3月の新車(乗用車・小型商用車)販売が16万2,321台となり、前年同月に比べ4.0%増加したと発表した。1~3月の累計は、前年同期比1.8%増の39万8,518台だった。
自動車製造業者委員会(AMC)のトーマス・シュテルツェル会長は、3月は2ケタの増加率となるブランドも多かったが、通貨安に起因するもので、残念ながら成長傾向を表すものではない、と説明した。また、3月末からは新型コロナウイルスの感染拡大防止対策により、自動車販売が急減していると言及した。
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4月30日まで休業措置
ロシアのプーチン大統領は4月2日に演説を行い、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、当初は4月5日までとしていた国内全域を対象とする休業措置を4月30日まで延長すると発表した。食料品店、薬局、医療機関、当局は当該期間中も営業・業務を継続する。
プーチン大統領は、状況が好転した場合、期間を短縮する可能性は排除しない、とも言及した。また、各地域の自治体トップには、ウイルスの感染拡大防止に必要なあらゆる措置を講じることができる追加権限を付与することを明らかにした。