中小企業向けの無人搬送車を開発

ドイツのハノーファー統合生産研究所(IPH)とカールスルーエの新興企業であるソフトウエア会社Flexlogは共同プロジェクトを通して、中小企業向けの汎用無人搬送車を開発している。実施期間は2019年8月1日~2022年1月31日まで。ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWi)は、「中小企業のためのイノベーションプログラム(ZIM)」を通して当該プロジェクトを支援している。

無人搬送車は、大規模な企業や機関で導入が進んでいるが、それぞれの用途に合わせて個別に開発されているため、予算が高く、時間がかかる上、プログラミングや運営に関する専門知識を持つ人材が必要となる。このため、予算や人材が限られる中小企業にとっては導入が難しい状況にある。

IPHとFlexlogは、モジュール化により無人搬送車の組立てや用途に合わせた部品交換を簡単にするほか、タッチパネルを使った簡単な制御システムを導入するなどにより、特別な専門知識がなくても短時間で組み立てや運転が可能な無人搬送車の開発を目指す。

IPHは主に、ハードウエアを、Flexlogはインフラ設備のレイアウトを把握したりするためのソフトウエアを開発する。フロントカメラで周辺の物体や走行ライン、ストップラインなどを認識する仕組みとする計画。

ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWi)は、「中小企業のためのイノベーションプログラム(ZIM)」を通して当該プロジェクトを支援している。

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