蘭ヒア、伊政府向けに人の移動を可視化した地図サービスを開発

デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズ(オランダ)は14日、伊電力サービス大手のエネル・エックスと共同で位置情報をベースとするエリア単位で人の移動を把握できるソリューションを開発したと発表した。「シティ・アナリティクス-モビリティマップ」と呼ばれるもので、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の封じ込めに取り組むイタリア政府の衛生当局に様々な施策を検討するための指標(モビリティ・インジケーター)を提供する。

当該ソリューションは、地域・州・自治体レベルで人々の動きやキロメートル単位での移動距離を地図データとして表示するもので、コネクテッドカー、ナビゲーションシステム、モバイルアプリ、政府機関から集めた匿名の位置データなどを活用する。これにより、◇2020年1月の加重平均値と比較した、地域・州・自治体単位の1日あたりの移動の変動率◇同総移動距離の変動率◇同1日当たりの流入・流出率◇同1週間当たりの流入・流出率――の4つの指標が作成できる。

イタリアの関係機関は5月末まで同データを無料で利用でき、外出制限措置などの評価や正常化に向けた計画の立案などに役立てることができる。

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