ドイツ乗用車新車登録、4月は61.1%減少 1/4

ドイツ連邦陸運局(KBA)は6日、同国の2020年4月の乗用車新車登録が12万840台となり、前年同月に比べ61.1%減少したと発表した。これは、東西ドイツ統一後で最も少ない登録台数となる。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための政府による外出・営業制限措置や、新車登録当局の処理能力が制限されたことなどが影響した。1~4月の累計は、前年同月比31.0%減の82万2,202台だった。

4月の顧客別の内訳は、法人が全体の58.0%(前年同月比:63.2%減)、個人は全体の41.9%(同:57.8%減)を占めた。

ブランド別では、テスラ(10.4%増)が唯一、前年同月を上回ったが、その他は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が48.6減少するなど、軒並み大幅な2ケタの減少となった。減少幅は、ドイツ勢が39.2%減(MINI)~94.1%減(スマート)、国外ブランドでは、20.0%減(DS)~74.8%減(マツダ)と幅広い。

日本勢は、ホンダ(73.0%減)、レクサス(61.0減)、マツダ(74.8%減)、三菱自(44.4%減)、日産(67.7%減)、スバル(47.7%減)、スズキ(64.8%減)、トヨタ(52.1%減)のいずれも急落した。

燃料別では、ガソリン車が6万295台で市場シェア49.9%、ディーゼル車は3万8,836台で全体の32.1%にとどまった。ハイブリッド車は1万6,573台(市場シェア:13.7%)で、うち、プラグインハイブリッド車は5,618台(同:4.6%)だった。電気自動車は4,635台(同:3.8%)、天然ガス車は286台(同:0.2%)、液化石油ガス(LPG)は191台(同:0.2%)だった。

4月の国内生産は97%減少、輸出も94%減少

独自動車工業会(VDA)によると、4月は自動車メーカーの国内工場がほぼ全面的に生産を休止した。このため、4月の国内生産は1万900台にとどまり、前年同月に比べ97%減少した。1~4月の累計は、前年同期比38%減の103万300台となった。輸出も4月が94%減の1万7,600台と急落し、1~4月の累計も38%減の79万4,700台にとどまった。

国内受注は、4月が前年同月に比べて70%減少、1~4月の累計では前年同期に比べ32%減少した。国外受注も4月は前年同月比47%減少、1~4月の累計では前年同期に比べ25%減少した。

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