英自動車工業会（SMMT）は5日、同国の2020年4月の乗用車新車登録が4,321台にとどまり、前年同月に比べ97.3％減少したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、4月はすべての日が営業・外出制限の影響を受けたため、登録台がほとんどなかった。欧州全体が同様の状況におかれており、フランス（88.8%減）やイタリア（97.5％減）も4月は新車登録が急落した。
最前線の労働者や生活に必要不可欠な公共サービスの機関・企業への納車は行われており、顧客別では、大口法人が全体の71.5%を占めた。燃料別では、ガソリン車（98.5％減）とディーゼル車（97.6％減）のいずれも急減した。ハイブリッド車（99.3％減）、プラグインハイブリッド車（95.1％減）の登録台数も僅かにとどまった。電気自動車（BEV）は、事前に予約されていた最新モデルの納車により、9.7％の減少にとどまった。
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通期は168万台を予想
1～4月の累計は、前年同期比43.4％減の48万7,878台となっている。SMMTでは、通期の新車登録が168万台になると予想している。これは、1992年の159万台に次ぐ低水準であり、前年（約231万台）比では約27％の減少となる。ただ、電気自動車（BEV）は、新モデルの発売により市場が活性化され、前年の2倍の7万7,300台に増えると予想している。