伊タイヤ大手ピレリ、国内工場で段階的に生産再開

伊タイヤ大手のピレリは4日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて閉鎖していたイタリア国内の工場で段階的に操業を再開したと発表した。トリノ近郊のセッティモ・トリネーゼ工場では需要が回復するまで減産体制となる。自転車タイヤ「Velo」を生産するミラノ近郊のボッラーテ工場ではごく少数の従業員で必要最低限の業務を行う。

同社は再稼働に当たり、ミラノ大学の研究チームと共同で衛生対策を策定し、◇施設の消毒◇フェイスガードの着用◇温度センサーによる自動体温測定◇対人ディスタンスの確保――などを実施する。全従業員を対象とした抗体検査や、在宅勤務社員の子供向け教育プログラムの提供、従業員のストレス軽減を目的としたコース(ヨガ、瞑想、健康相談など)を拡充する。

ボッラーテ工場では社内向けのフェイスガードを生産している。

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