スペインの自動車内装部品大手グルーポ・アントリンは4月28日、今後数週間以内に生産を段階的に再開する計画を明らかにした。新型コロナウイルス(COVID-19)感染の予防に万全を期した上で、各国の規制状況などを判断し、工場を再稼働していくとした。
同社ではCOVID-19の予防に向けて、すべての工場や施設における衛生管理事項や作業手順などを定めたプロトコルを策定した。これには個人用防護具の取り扱いや作業中のソーシャルディスタンス確保、ウイルスを不活性化させる消毒作業、日常生活における注意事項などが含まれる。なお、いくつかの工場では社内用マスクなどの衛生用品を製造している。
同社はコロナ感染の発生以来、在宅勤務や移動の自粛、従業員の衛生対策徹底など、保健当局の指示に従い対応策を取ってきた。同時に、投資計画の見直しや資金確保、幹部社員の給与削減、従業員削減など事業継続のための対策を強化している。