ホースクランプ(ホースバンド)やケーブルタイ(結束バンド)を製造する独ノルマ・グループ
は4月29日、フェイスシールドを開発し、提供すると発表した。新型コロナウィルス感染拡大の影響でフェイスシールドなどのウィルス防護具が不足しているため協力する。提供するフェイスシールドは機能性と快適性を重視したもので、シールド部分は、ポリカーボネートを使う。通常のA4判より大きいサイズとなっており顔全体を防護できる。フレーム部分は、ドイツ技術者協会(VDI)規格に準拠した医療用プラスチックを採用している。額と側頭部に接するフレーム部分を広くし、長時間装着しても負担にならないようにした。また、フェイスシールドをつけたままでもマスク(FFP2)を着用できるようシールドと顔との間隔を開けた設計となっている。生産は、同社が保有する射出成形機設備を活用する。生産量は1週間あたり約2万5,000個。現在、ドイツ国内のみに供給しているが、今後は生産能力を引き上げ国外に提供することも検討している。