ボルボ・カーズの4月販売43.8%減、コロナ危機が直撃

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは5日、4月の世界販売が3万1,760台にとどまり、前年同月から43.8%減少したと発表した。主要市場の欧州、米国における新型コロナウイルスの感染急増が大きく響いた。一方、中国ではディーラーの営業再開によりプラスに転じている。車種別では「XC60」、「XC40」、「XC90」のSUV3モデルが総販売台数の66.3%(前年同月は62.4%)を占めた。1-4月期比では24.9%減の16万3,649台に落ち込んだ。

4月の販売台数を地域別にみると、深刻なコロナ危機に見舞われた欧州が前年同月比66.8%減となる9,283台に、米国も同53.8%減の3,866台に大きく落ち込んだ。その他の地域も51.5%減の3,887台にとどまった。唯一増加したのは中国市場で、20.8%増の1万4,724台に拡大した。

1-4月期の販売台数を地域別にみると、欧州(前年同期比30.3%減、7万9,793台)、中国(15.6%減、3万5,504台)、米国(23.3%減、2万3,351台)、その他の地域(19%減、2万5,001台)と全ての市場で大幅落込みとなった。モデル別では、最も売れたのは「XC60」の47,838台。これに「XC40」(3万9,976台)、「XC90」(2万2,752台)が続いた。

電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など充電可能な車種の専門ブランド「リチャージ」の販売は1-4月期に全体の14%となり、前年同期の7%から2倍に伸びた。

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