ボルボ・カーズ、次世代モデルに米ルミナーのライダー技術採用

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは6日、次世代モデルに米テクノロジー企業ルミナーのライダー(LiDAR)およびセンサー技術を採用すると発表した。これにより高速道路上での完全自動運転が実現するほか、将来的なアクティブ・セーフティ技術の開発が可能になる。

ボルボは2022年から、ルミナーのライダー装置を次世代プラットフォーム「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー2(SPA2)」の屋根(ルーフ)部分に組み込む形で量産を開始する。SPA2を採用する次世代モデルは車載ソフトウエアを無線更新機能(SOTA)で常時アップデートする。ドライバーが高速道路で自動運転モードを選択した場合、自動運転を可能とする「ハイウェイ・パイロット」機能が周囲の安全を確認したうえで作動する。ルミナーのセンサー技術は同機能を構成するカメラ、レーダー、操舵・制動システム、自動運転用ソフトウエアなどと組み合わせられる。

ルミナーのライダーは数百万のレーザー光を放射して周囲環境をスキャンし、対象物の位置を正確に検出する。同社とボルボ・カーズは同技術の先進運転支援システム(ADAS)への応用も検討している。

ボルボ・カーズは2018年から投資ファンド「ボルボ・カーズ・テックファンド」を通してルミナーに出資している。

上部へスクロール