フラウンホーファー研究所、プラスチック製のカムシャフトモジュール開発

ドイツのフラウンホーファー・化学技術研究所(ICT)は、繊維強化プラスチックを材料に使用したカムシャフトモジュールを開発している。アルミニウム製のカムシャフトに比べ軽量であるほか、生産工程にかかる手間やエネルギー量が少ないため、生産コストを削減することができる。また、アルミニウムに比べ、騒音・振動・ハーシュネス(NVH)の特性が向上する利点もある。

研究チームは、繊維強化熱硬化性樹脂複合材料を使用し、射出成形によりカムシャフトモジュールを製造する方法を開発している。アルミニウムでは、鋳造後の後工程に手間がかかるが、繊維強化プラスチックでは最終的な形状に近い成形が可能なため、後工程が少なく、コストを削減することができる。

同プロジェクトには、ドイツの自動車部品大手マーレが参加している。また、アソシエイトパートナーとして、ダイムラーや、SBHPP/Vyncolit

N.V.なども協力している。

同プロジェクトは、ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWi)が支援している。

上部へスクロール