英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は20日、国内のソリフル工場で「レンジローバー」の生産を再開したと発表した。同工場は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて操業を一時休止していた。工場の再稼働に当たり従業員の感染防止に万全の対策を講じている。
JLRは再開に際し、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)から従業員を守るための順守マニュアルを作成した。具体的には、生産ライン棟など全ての施設の消毒・洗浄や、サーモカメラによる体温チェック、2メートルのソーシャルディスタンスの確保と必要時における防護具の着用、通路・廊下における一方通行を徹底する。
従業員は出勤前に自宅での体温測定が義務付けられる一方、全員に自社製フェイスガードが支給される。
JLRはすでに18日からスロバキアのニトラ工場とオーストリアのグラーツ工場で操業を再開したほか、英ウルバーハンプトンのエンジン工場でも「インジニウム」エンジンの生産を再開している。また、英ヘイルウッド工場は6月8日から単一シフトで再稼働する予定。