欧州自動車工業会(ACEA)は23日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2020年6月の商用車新車登録が16万5,283台となり、前年同月に比べ20.3%減少したと発表した。4 月(67.0%減)、5月(44.4%減)と比べると、減少幅は改善しているものの、依然として前年同月を大きく下回っている。1~6月の累計は、前年同期比33.7%減の74万8,421台だった。
6月の主要国の登録台数は、フランス(2.2%増)が唯一、前年同月を上回った。ドイツ(30.5%減)、スペイン(24.2%減)、イタリア(12.8%減)はいずれも2ケタの落ち込みを記録した。
カテゴリー別では、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比10.4%減の14万2,799台と、比較的小幅の減少だった。フランス(7.8%増)のほか、ベルギー(8.4%増)、ルーマニア(6.4%増)、ルクセンブルク(3.1%増)で販売が伸びた。
3.5トン超の中・大型トラックは前年同月比54.3%減の2万64台となり、12カ月連続の減少となった。16トン以上の大型トラックも前年同月比55.6%減の1万6,042台と大きく落ち込んだ。
バスは、前年同月比41.5%減の2,420台だった。キプロス、ルクセンブルク、スロバキアの3カ国で前年同月を上回ったが、その他の国ではいずれも大幅な減少となった。