英が仏などからの入国者に14日間の隔離義務付け、感染再拡大で規制復活

英政府は13日、新型コロナウイルス感染拡大防止策として、新たにフランス、オランダ、マルタ、モナコからの入国者に14日間の自主隔離を義務付けると発表した。これらの国で新型コロナ感染者が再び急増していることを受けたもので、15日午前0時から実施する。

英国は6月8日から自国民を含む海外からの入国者に同措置を実施したが、7月10日から緩和し、欧州諸国や日本など59カ国・地域からの入国者については対象外とした。

しかし、いったん規制を解除した国で感染が再拡大し、入国者が英国内での感染を広げることを政府は懸念しており、7月26日にスペインからの入国者に14日間の自主隔離を再び義務付けた。さらに8日にはベルギー、バハマ、アンドラからの入国者にも規制を再導入していた。

新たに規制対象となったフランスは、英国人にとってスペインに次ぐ夏の人気観光地で、隔離の再実施は回復しつつあった観光業界にとって大きな痛手となる。それでも、フランスの1日当たりの新規感染者が13日、4月中旬以来の高水準となる2,669人に達し、1週間での新規感染者増加率が60%を超えたことから、再規制に踏み切った。

フランス政府は13日、英政府の決定に遺憾の意を表明し、対抗措置として英国からの入国者にも同様の規制を課す方針を打ち出した。

上部へスクロール