フィンランドのタイヤ大手ノキアンタイヤズは19日、商用車向けオールシーズンタイヤ「Eトラック」シリーズに、都市部の輸送に適した新製品「ノキアンEトラック17.5」を加えたと発表した。同シリーズが従来の中長距離輸送用タイヤで培ったノウハウを盛り込み、都市や地域間といった条件の異なる環境でも効率的な運用ができるよう改良している。中型クラスのトラックやバスの使用を想定する。
同社は新製品の開発に際し、細かなハンドリング操作など都市交通ならではの課題への対応を検討。従来製品が持つ堅牢さに加え、最新のトレッドパターンと耐摩耗性に優れる特別なゴムコンパウンドを組み合わせた。
新製品はオールシーズンタイヤの規格である「スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク(3PMSF)」に準拠している。操舵軸用タイヤの「Eトラック・ステア17.5」はトレッドパターンに4リブパターンを採用。溝の幅を広く取ることにより小石をかまないようにしている。駆動軸用タイヤの「Eトラック・ドライブ17.5」は千鳥格子状のパターンを採用し、高い静粛性を実現している。