独BAM、水素タンクを軽量化する設計ツールを開発

ドイツ連邦材料試験局(BAM)は8月28日、欧州連合(EU)の産学連携プロジェクト「FiBreMoD」の一環として、炭素繊維複合材の劣化をシミュレーションするための新しいモデルを開発したと発表した。繊維の個々の切れ目から、タンクの強度を予測する仕組みで、当該設計ツールの活用により、水素を燃料とする車両に搭載する水素タンクの厚みを安全性を確保しつつ薄くすることができる。

水素タンクを軽量化することができれば、車両の燃費を改善でき、タンクに使用する材料の使用量やコストも削減することもできる。

当該プロジェクトには、BAM、トヨタの欧州統括会社トヨタ・モーターヨーロッパ(TME)、独電機大手のシーメンス、イスラエルのワイツマン科学研究所、英国のサウサンプトン大学など12パートナが参加している。

また、EUは研究・技術開発枠組み計画「ホライズン2020」を通して当該プロジェクトを資金支援している。

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