仏ルノー、4ブランド制に組織を再編

仏自動車大手のルノーは3日、4つのブランドを軸とした組織再編計画を発表した。中核ブランドの「ルノー」とルーマニア子会社の「ダチア」、スポーツカーブランドの「アルピーヌ」に「ニュー・モビリティ」を加えた4組織に編成し、各ブランドの自律性を高めるとともに部門横断的な機能も持たせる。

今回の再編には、ブランドごとに従業員の一体感やモチベーション、帰属意識を高めて成果を出しやすくする狙いがある。各ブランドを率いるのは、ルノーがグループトップのルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)、ダチアはルノーグループで販売を統括するデニス・レボート上級副社長、アルピーヌはレース部門を率いるシリル・アビテブール氏、ニュー・モビリティは副CEO兼最高財務責任者(CFO)のクロチルド・デルボス氏となる。

デメオCEOは「グループとして、これからは販売台数を追うのではなく価値と収益性の追求に重きを置く」と述べ、4ブランドに再編することでシンプルな方法で個々の特徴を出した事業展開が可能になると強調した。