独自動車用照明・電子部品大手のヘラーは9日、同社の世界全体のソフトウエア関連事業を統括する子会社グローバル・ソフトウエア・ハウスを新たに設立すると発表した。自動車分野におけるソフトウエアの重要性が今後さらに高まる中で、現行体制を見直し、ソフトウエア分野をさらに強化する。新会社は、ベルリンに本社を置くソフトウエア子会社ヘラー・アグライアを拠点とする。
同社は、ソフトウエアを専門分野とする従業員を世界全体で約2,000人抱えている。特に、組み込みソフトウエアを専門とする従業員が多く、例えば、レーダーセンサー、バッテリーおよびステアリングエレクトロニクス、照明制御などの機能開発に従事している。
新会社ではまず、現在のソフトウエア関連事業の複雑な体制を整理し、作業の工程や方法などを統一するなど、全体の調整を図る。調達、品質、法務などのサポート機能も新組織に集約する。次の段階では、例えば、利用した分だけ課金するペイ・パー・ユーズ型モデルなど、ソフトウエアベースの新しいビジネスモデルを開発する。具体的には、照明制御や自動運転用ソフトウエア、クラウドサービスなどに新しいビジネスモデルの可能性があると見込んでいる。