デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズは15日、米交通情報プロバイダー大手のインリックス(Inrix)と駐車情報サービスの開発で提携すると発表した。ヒアの駐車場検索サービスである「ヒア・パーキング」とインリックスの交通データを組み合わせ、エンドツーエンド(端末間)で機能する新たな駐車情報ソリューションを提供していく。
インリックスは主にコネクテッドカーや移動型端末を通じ、全世界から広範な交通情報を収集している。同社と提携することで、ヒア・パーキングは世界65カ国の1,100都市における路上駐車の情報と、同150カ国の2万都市の路外駐車場の情報を活用できるようになる。また、インリックスのデータとヒアの位置情報サービスを組み合わせることで、車を空きスペースにスムーズに誘導できるようになるほか、空港や商業施設内で車を停めた場所までスマートフォンのアプリを通じて案内する機能も利用できる。電気自動車(EV)のユーザーに対しては、充電ポイントのある駐車場情報を提供する。
このほか、ヒアの位置情報ハブ、ヒア・マーケットプレイスを通して駐車場の利用料金や、施設内の移動距離などのデータを共有できるようになる。