英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は9日、走行中の騒音を打ち消して車内の静粛性を高めるソリューションを発表した。「アクティブ・ロードノイズ・キャンセリング」と呼ばれるもので、騒音から来るドライバーの疲労を軽減して事故防止に役立てる。
「アクティブ・ロードノイズ・キャンセリング」はイスラエル企業のサイレンティウム(Silentium)の独自技術「アクティブ・アコースティック」をベースとしている。各車輪の振動をセンサーで常時検知し、スピーカーから振動音とは逆(「逆位相」)の波形を出して騒音を打ち消す仕組みだ。JLRによると、騒音を最大10デシベル(db)、平均で3~4db抑制できる。
当該ソリューションはジャガー「Fペース」と「XF」の新モデル、およびレンジローバー「ヴェラール」に採用される。