オランダのデジタル地図サービス大手トムトムは10月27日、欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)から、北米市場におけるイノベーション・サプライヤーとして選ばれたと発表した。安価で操作性に優れた統合型ナビゲーションシステムの開発が評価された。
トムトムは今年からFCAの第5世代車載インフォテインメントシステム「Uconnect5」に地図、ナビゲーションおよびライブサービスを提供している。コネクティビティ機能を強化した「Unconnect5」に同社のサービスを統合することで、地図機能などを無線アップデートできるようになった。 トムトムが供給するサービスは地図、ナビゲーションなどのほか、電気自動車(EV)の充電スタンド検索機能やユーザーの希望する場所への案内を適切なタイミングで開始する「目的地予測(Destination prediction)」機能などがある。各種の案内や警告等はセンターコンソールのほか運転席前面のクラスターパネルにも表示されるため、ドライバーは視線を前方に向けやすくなる。
「Unconnect5」はFCAのアバルト、アルファロメオ、クライスラー、ダッジ、フィアット、ジープ、ランチア、ラム・トラックスの各ブランドで利用できる。