欧州自動車工業会(ACEA)によると、欧州連合(EU)における2020年通期の中・大型トラック(3.5トン超)の新車登録台数のうち、ディーゼル車が全体の96.4%を占めた。ガソリン車は0.1%にとどまる。電動車(ECV)、ハイブリッド車(HEV)、代替燃料車(APV)を合わせた市場シェアは3.5%だった。
ディーゼル車は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、前年比25.5%減の22万6,150台に落ち込んだ。ギリシャを除き、すべてのEU加盟国で2ケタの減少となっている。市場シェアは96.4%と、前年の97.5%から縮小した。
ガソリン燃料のトラックは、EU全体で僅か210台にとどまる。このうち、ドイツ、フィンランド、ベルギーの3カ国が全体の95%を占めている。
電動車(ECV)は、前年の745台から2020年は1,059台に増えた(前年比42.1%増)。市場シェアは0.5%。ドイツ(852台)、ルーマニア(76台)、オランダ(41台)の3カ国が全体の90%以上を占めている。
ハイブリッドトラックは前年比31.5%増の351台、ただ市場シェアは全体の0.1%にとどまる。
代替燃料車(APV)のうち、天然ガス車が99%を占めている。昨年はドイツで天然ガストラックの販売が好調だった。