スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーは12日、今年後半の新規株式公開(IPO)を計画していると発表した。市況を見極めたうえで、ナスダック・ストックホルム証券取引所への上場を決定する予定。上場で得た資金は車両ラインナップの電動化などに投資する。
同社によると、上場後も親会社の中国・浙江吉利控股集団は大株主にとどまる。また、ホーカン・サミュエルソン最高経営責任者(CEO)の任期を2022年末まで延長することも決定した。
浙江吉利は2018年にボルボ・カーのIPOを予定していたが、提示した企業価値に対する投資家の評価が低かったため上場を見送った経緯がある。また、20年には傘下の吉利汽車と同社を合併させ、誕生する新会社を香港とストックホルムの両証券取引所に上場する方針を打ち出したが、今年2月に計画撤回を発表している。