英のロックダウン緩和進む、パブなどの店内営業可能に

英政府は10日、新型コロナウイルス対策として1月からイングランド全域で実施しているロックダウン(都市封鎖)について、予定通り5月17日から第3段階の緩和を実施すると発表した。これによって飲食店の屋内営業などが再開される。

イングランドでは1月5日から3回目のロックダウンが実施され、生活必需品以外を扱う店舗や学校の閉鎖、不要不急の外出禁止など厳しい外出・営業制限が実施された。しかし、ロックダウンの効果やワクチン接種が進んでいることから、政府は2月に4段階で規制を緩和すると発表。第1段階として3月8日から学校再開などが認められ、4月12日からは屋外のテーブルでの飲食、生活必需品を扱わない小売店、美容院、図書館、博物館など公共施設の再開を認める第2段階に入った。

第3段階ではパブなど飲食店の店内営業のほか、映画館や劇場、屋内スポーツ施設などが再開する。屋内での人の集まりに関する制限も緩和され、最大6人または2世帯が集うことが可能となる。屋外では30人までであれば集まることができるようになる。

ジョンソン首相は「急に注意を忘れていいということではない」と述べ、今後もソーシャル・ディスタンス(社会的距離)確保など感染防止に努めるよう市民に呼びかけた。

6月21日に予定される第4段階では、職場や店舗、飲食店で人との間隔を少なくとも1メートル空けることを求めるソーシャル・ディスタンス、ナイトクラブの営業禁止など残る規制が解除されることになっている。ただ、感染力が高いとされるインド型変異株の流行が懸念されており、規制が予定通り解除されない可能性もある。

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