欧州自動車工業会(ACEA)は5月26日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2021年4月の商用車新車登録が17万1,283台となり、前年同月に比べ179.2%増加したと発表した。昨年4月は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業・外出制限措置の影響により、新車登録台数が大幅に減少していた。1~4月の累計は、3月と4月の大幅な増加を受け、前年同期比42.1%増の67万3,179台と、2ケタの増加となった。
4月は3ケタの増加幅となる国も多く、主要4カ国では、イタリア(642.3%増)、スペイン(547.3%増)、フランス(412.9%増)が3ケタの増加だった。ドイツ(60.0%増)も前年同月を大きく上回っている。
4月のカテゴリー別の新車登録は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比209.5%増の14万3,185台だった。3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比86.3%増の2万6,256台。16トン以上の大型トラックは、前年同月比103.3%増の2万1,889台だった。中・大型トラックでは、中東欧(EU12カ国)が前年同月比188.7%増と大きく伸びている。中でも、ポーランドは前年同月比241.2%増の3,166台と、伸び率が大きく、登録台数はドイツ、フランスに次いで3番目に多かった。
バスは、前年同月比86.4%増の1,842台だった。主要4カ国では、フランスとスペインが共に103.6%増と3ケタの伸び率となった。