独自動車大手のBMWは5月21日、中国の電子商取引大手、阿里巴巴(アリババ)と共同で上海に開設したスタートアップを支援するためのインキュベーター拠点「ジョイント・イノベーション・ベース」(公式名称:Alibaba Cloud Innovation Center – BMW Startup Garage Joint Innovation Base)が5月20日に公式に活動を開始したと発表した。今後3年間で、同拠点を通してスタートアップ約300社を支援する見通し。
同拠点を通して支援するスタートアップは、インターネット、モノのインターネット(IoT)、自動車産業を連携する革新的な製品やソリューション・サービスに重点を置く。同拠点では、アリババの先進的なクラウドコンピューティング・インフラストラクチャを活用したり、BMWの専門家や事業ユニットにアクセスできる利点がある。
BMWとアリババは、今回のスタートアップ支援での協力のほか、2020年10月には、販売分野における包括的な協力について覚書(MoU)を締結している。中国の顧客にオンラインとオフラインのマーケティングにおいてシームレスな顧客体験を提供することを目指すほか、BMWの中国におけるデジタル製品・サービスの拡充で協力していく。