英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は5月26日、グーグル「ストリートビュー」の撮影機能を搭載した電気自動車(EV)「Iペース」がアイルランドのダブリン市における大気汚染調査事業に参加すると発表した。車載センサーを通して収集した大気質の測定データとストリートビュー画像をもとに市内の大気汚染状況をマップ化する。ストリートビュー撮影車両にEVが使われるのはこれが初めて。
同調査事業は「エア・ビュー・ダブリン」としてダブリン市が主導する。「Iペース」に米アクリマが専用に開発した持ち運び型のセンサーを搭載し、今後12カ月に渡り空気中の二酸化窒素(NO2)や二酸化炭素(CO2)、微小粒子状物質(PM2.5)の汚染度合いを調べる。収集した測定データや画像データはグーグルで解析され、市内の道路単位の細かさで汚染状況を可視化していく。
JLRは2039年までに、サプライチェーン、製品および事業全体でカーボンニュートラル(実質ゼロの排出量)を達成する目標を掲げている。今回の取り組みを通じて、社会の持続可能性を高めることに同社として貢献する姿勢をアピールしていく。