英鉄鋼大手リバティが3工場など売却、親会社GFGの事業再編で

英鉄鋼大手のリバティ・スチールは5月24日、英国内の3工場などを売却すると発表した。英金融会社グリーンシル・キャピタルの破綻を受けて経営不安に直面する親会社の英複合企業GFGアライアンスが進める事業再編計画の一環となる。

売却するのは航空宇宙、防衛、自動車産業向けの特殊鋼を生産するサウスヨークシャー州のストックブリッジ工場と、同州ブリンクワースとウェストミッドランズ州ウェストブロムウィッチにある小規模工場。このほか、子会社のリバティ・アルミニウム・テクノロジーズ、リバティ・プレッシング・ソリューションズも売却する。

英有力実業家サンジーブ・グプタ氏が率いるGFGアライアンスは、グリーンシル・キャピタルの大口融資先だったため、同社の破綻で資金繰りに行き詰まりつつある。このため、最大の債権者であるスイス金融大手クレディ・スイスと債務返済に向けた事業再編について協議していた。資産売却で調達する資金は同債務の返済に充てる。

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