自動車部品大手のマレリ(旧カルソニックカンセイ)は15日、ドイツのアーヘン工科大学(RWTH)と電動車(Eモビリティ)分野の協力に関する枠組み合意書を締結した。RWTHのPEM研究所(Production Engineering of E-Mobility Components)と、電気自動車の新技術や電気自動車関連の生産技術に重点を置いた研究を実施する計画。
マレリは今年上半期に、ドイツのケルンに電気自動車用電気モーターの工場を開設しており、すでにアーヘン近郊の専門家とネットワークを持つ。
アーヘン工科大学との協力では、電気モーターの性能向上や新しい電気モーターの開発、「スケールアップ工場」での生産に関する研究プロジェクトなどで協力する計画。
また、PEM研究所は、ドイツのミュンスターでのバッテリーセルの研究生産で主導的な役割を担うことから、電気自動車のエネルギー/バッテリー管理の分野でも協力する計画。マレリは、熱管理ソリューションのサプライヤーとして当該分野で長年の経験を持つ。
マレリは、旧カルソニックカンセイがフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)から自動車部品部門マニエッティ・マレリを買収し、カルソニックカンセイとマニエッティ・マレリのブランドを統一したことにより設立された。