欧州自動車工業会(ACEA)は24日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2021年5月の商用車新車登録が16万5,363台となり、前年同月に比べ51.3%増加したと発表した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)に伴う営業・外出制限措置の影響により、前年同月の新車登録が大幅に減少していたため、大幅な増加となったものの、パンデミック前と比べると3万台以上少ない水準となる。1~5月の累計は、前年同期比43.9%増の83万8,941台だった。
主要4カ国の5月の登録台数は、スペイン(89.6%増)、イタリア(51.3%増)、ドイツ(46.4%増)、フランス(28.4%増)のいずれも前年同月を大きく上回った。
5月のカテゴリー別の新車登録は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比49.6%増の13万8,429台と、大幅に伸びた。3.5トン超の中・大型トラックも前年同月比64.6%増の2万5,071台に拡大した。ポーランドが前年同月比203.8%増の2,889台と、ドイツ、フランスに次いで3番目に多かった。16トン以上の大型トラックは、前年同月比74.9%増の2万601台だった。
バスは、前年同月比18.1%増の1,863台。主要4カ国すべてが前年同月を上回っており、中でもイタリア(189.0%増)が大きく伸ばした。