スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブが16日発表した2021年4-6月期(第2四半期)決算は営業利益が1億6,400万ドルとなり、2億3,400万ドルの赤字だった前年同期からの黒字転換を果たした。売上高は前年同期比93%増の20億2,200万米ドル。比較対象となる前年4-6月期は新型コロナ流行の影響により減収減益となっており、その反動が出た格好だ。営業利益率は30.4ポイント増の8.1%に改善。キャッシュフローは1億2,800万ドルのマイナスから6,300万ドルのプラスに転換した。
1-6月期(上半期)単位では、売上高は前年同期比47.4%増の42億6,500万米ドル、営業利益は4億100万米ドルの黒字となり、営業利益率は12.8ポイント増の9.4%に改善した。キャッシュフローは2億4,900万ドルのプラスとなり、795%の大幅増を記録した。
同社は2021年通期の見通しについて、売上高は単体ベースで20~22%の増加、連結ベースで16~18%の増加を見込んでいる。一方、世界的な半導体部品の供給不足を受けて原材料費が高騰していることから営業利益率は1.3ポイント減の9%~9.5%になるとみている。