海運大手マースク、グリーンメタノールを調達

コンテナ海運世界最大手のAPモラー・マースク(デンマーク)は19日、船舶用グリーンメタノールの調達契約を結んだと発表した。同社が2023年に投入する世界初のグリーンメタノール・コンテナ船で利用する。

グリーンメタノールは再生可能エネルギー由来の電力、資源を活用して生産される燃料。APモラー・マースクはデンマークの再生可能エネルギー企業ヨーロピアン・エナジー傘下のREインテグレートから年間1万トン程度のグリーンメタノールを調達する。

同社は50年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル(炭素中立)」を実現することを目標に掲げている。その一環として、温効ガス排出ゼロのグリーンメタノール船の第1号の運用を23年半ばに開始し、バルト海航路に投入する計画だ。

REインテグレートは同コンテナ船用のグリーンメタノールを供給するため、国内に新工場を開設し、23年から生産を開始する予定。同工場は太陽光由来の電力を使って操業する。