仏ミシュラン、タイヤのネット通販大手を完全子会社化

仏タイヤ大手のミシュランは8月25日、タイヤのネット通販大手アロプヌ(Allopneus)への出資比率を40%から100%へ引き上げると発表した。国内の電子商取引(EC)市場における地位を強化するのが狙い。競争当局の承認を経て取引が完了する見通し。買収額は明らかにされていない。

ミシュランは2015年以来、同社と資本関係にある。完全子会社化により、オンライン上におけるユーザーの行動や購入プロセスに関する知見を深め、きめ細かなサービス提供につなげる。

ミシュランによると、ECの発展はタイヤ市場に構造的な変化をもたらしている。現在、タイヤの購入を検討する消費者の3人に2人は事前に数週間にわたりネットで情報を集めており、そのうちの15%がオンラインでタイヤを購入している。同社ではネット購入の比率が今後数年でさらに高まると予想する。

アロプヌは2004年の設立で、従業員は292人。仏国内の個人向けオンラインタイヤ市場で40%のシェアを持つ。年間の販売数は約360万本に上る。

上部へスクロール