仏自動車部品大手のヴァレオは9月1日から4日まで独フリードリヒスハーフェンで開催された世界最大の自転車見本市「ユーロバイク」に、電動自転車用の電子制御アシストシステムを出展した。ヴァレオが同見本市に参加するのは今回が初めて。マウンテンバイク、シティバイク、3輪カーゴバイクの3つの仕様の試作品を展示した。
同システムは仏エフィギアと提携して開発した。48Vの電動モーターと7速自動変速ギア(アダプティブAT)からなり、最大トルク130Nmを引き出す。アダプティブATは運転予測のアルゴリズムを使って運転者のニーズを瞬時に理解し、100ミリ秒以下の速さでシフトチェンジする。装置は一体化されており、ペダル部分に配置する。
同システムは搭載する車両のタイプに応じ、回生ブレーキ、ブースト、盗難防止、後進アシスト(カーゴバイク用)などの各種機能が装備される。すでに仏大手メーカーが採用を決定しており、システムを搭載したシティバイクが来年4月から国内で生産される予定という。