独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は6日、ミュンヘン国際自動車ショー(IAAモビリティ)でコンパクトカーのクロスオーバーモデルの試作車「ID.LIFE」を世界初公開した。今回発表した試作車は、VWが2025年から発売予定の小型電気自動車を示唆している。
VWは当初計画より2年前倒しとなる2025年から、VWの電気自動車「ID.」シリーズに小型車を市場投入する計画。エントリーモデルの価格は約2万ユーロになる見通しで、シンプルなデザインなどが特徴。若い年齢層のドライバーをターゲットグループに位置づけている。
「ID.LIFE」は、電気自動車用のモジュール式プラットフォーム「MEB」をベースとする。MEBを採用した車両では初めての前輪駆動車となる。電気モーターの出力は172kW(234PS)で、時速0~100キロメートルの加速性能は6.9秒となっている。57kWhの車載充電池を搭載し、1回のフル充電で約400キロメートル(WLTPモード)を走行することができる。