独複合企業ティッセンクルップは9月28日、自動車部門のパワートレイン事業を変革していく措置の一環として、従来のカムシャフト事業部門の名称を「ダイナミック・コンポーネンツ」に変更すると発表した。新しい事業年度がスタートする10月1日付で実施する。
同部門では、内燃エンジン、ハイブリッドシステム、電気モーター向けの部品を開発・製造している。部門名の変更により、電動車用の部品への注力をさらに強化する。
同部門では例えば、電気モーター用のローターシャフトなどを開発してきたが、今後はさらに、電動車用の温度管理用の部品など新しい製品の開発も強化していく。
カムシャフト部門のフランク・アルターク最高経営責任者(CEO)は、事業転換を進めるにあたり、2つの路線を並行して進めていく意向を示している。内燃/ハイブリッドエンジン用の製品は、市場は縮小しているものの、既存の受注を基盤に当面は利益を確保しながら成長できる見通しであり、当該収益を新しい製品の開発・事業化に投資して、従来の内燃エンジン向け事業の割合を段階的に縮小していく方針を示している。