スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーは18日、中国の浙江省台州市路橋区にある路橋区工場を親会社である中国の浙江吉利控股集団(Geely Holding)から取得し、完全子会社とすることで合意したと発表した。同工場は現在、ボルボ・カーが運営しており、引き続き、「XC40」、「XC40リチャージ」、「ポールスター2」を生産する。中国はボルボ・カーズの最大市場であり、今回の措置により中国における同社の地位をさらに強化するとともに、資本構造を明確にする。
同工場は2017年に操業を開始した。従業員2,600人が勤務している。同工場で生産するモデルは、浙江吉利控股集団とボルボ・カーが共同開発したプラットフォーム「コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー(CMA)」をベースにしている。同工場はこれまで地区名を工場名としていたが、今後はボルボ・カーの慣習に沿って市の名前を工場名とし、台州工場に改名する。
両社は、より広いグループ内で協力関係や事業構築における最良の方法を継続的に見直している。7月には、両社がパワートレイン事業の合弁会社Aurobayを設立することで合意したほか、両社が中国に設立した合弁会社2社の持ち分をボルボ・カーズが取得し、完全子会社とすることでも合意している。