英イネオス、欧州のグリーン水素生成に20億ユーロ超を投資

英石油化学大手のイネオスは18日、20億ユーロ超を投資して欧州に再生可能エネルギー由来のグリーン水素を生成する電気分解プラントを建設すると発表した。当初はノルウェー、ドイツ、ベルギーに、その後、英国、フランスにも建設する計画がある。

最初は、ノルウェーに20MWの電気分解プラントを建設する。再生エネルギーを使用して水から水素を生成し、ノルウェーの輸送分野に供給する。

ドイツでは100MWの電気分解プラントをケルンに建設する。当該工場で生成した水素は、アンモニアの生産に使用する。合成燃料であるエタノールの生産も視野に入れている。

イネオスは、水素事業の本部を英国に置く。同社の欧州拠点や提携先の拠点に電気分解プラントを整備して欧州に水素生成のネットワークを構築する計画を打ち出している。

イネオスによると、同社はすでに、子会社Inovynを通して電気分解設備のオペレーターとして欧州最大手の地位を確保している。

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