オランダのデジタル地図サービス大手トムトムは13日、企業向けにデータインテグリティ(データの完全性)サービスを提供する米プレシャスリーとの長期提携を継続すると発表した。企業が特定の場所や立地ごとの洞察を得るために欠かせない位置情報技術を提供し、プレシャスリーの顧客の意思決定をサポートする。
プレシャスリーは企業などが持つ「素データ」の正確性を高めることで、データに基づく意思決定をしやすくするソリューションを開発している。トムトムは同社に高精細の地図情報と、全世界で各種端末から収集したリアルタイムの交通データおよびその履歴データを提供する。これらのデータをプレシャスリーは自社のサービスに組み込み、信頼性が高い新鮮なデータソリューションとして提供していく。これにより顧客企業は自らの活動を正確な位置情報データに基づいて定義できるようになるため、保険会社のリスク管理や金融機関の詐欺防止、小売企業のマーケティング活動などに活用できる。
トムトムは提携を通じて市場の傾向と場所ごとの知見を共有し、自社製品の開発にフィードバックしていく。