蘭デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズは10月21日、スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブのスマートフォン用アプリ「ドライバー・セーフティ・スコア」にデータサービスを提供していることを明らかにした。ドライバーの運転行動を評価してスコア化する同アプリに地図データと位置情報サービスを組み込むことで、実際の運転環境に即した分析と判断ができるようになる。
「ドライバー・セーフティ・スコア」は、ドライバーの携帯端末からリアルタイムで運転行動のデータを収集・分析し、「加減速、注意力、円滑性、右左折操作」の4項目について、天候や道路状況、時間帯などの要素を加味してスコア化する。フリート事業者や保険会社の採用を想定しており、安全運転の励行や保険料の算出などに役立つと期待されている。
ヒアは同アプリに、制限速度データベースの「Speed Limits」、フリートの遠隔管理ソリューション「Fleet Telematics」、気象情報をAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)により様々な端末で取得できるようにする「Weather API」の各機能を提供している。これにより同アプリは、交通標識や車線数、道路の勾配といった要素を分析に加えられるようになり、より綿密で実情に合った判断結果を出せるようになるという。