スウェーデンのオートリブ、7-9月期は減収減益

スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブが10月22日発表した2021年7-9月期(第3四半期)決算は営業利益が9,900万ドルにとどまり、1億7,500万ドルだった前年同期に比べ43.2%の減益となった。世界的な半導体部品の供給不足を受けた原材料費高騰の影響を大きく受けた。

売上高は前年同期比9.3%減の18億4,700万ドルだった。比較対象の前年7-9月期は新型コロナ流行に伴う活動制限の解除で需要が急回復しており、その反動が出た格好だ。売上高営業利益率は3.2ポイント減の5.4%に低下。キャッシュフローは1億8,800万ドルへと46.6%減少した。

1-9月期ベースでは、売上高は前年同期比23.9%増の61億1,100万ドル、営業利益は5億ドルの黒字となり、営業利益率は6.7ポイント増の8.2%。キャッシュフローは15%増の4億3,700万ドルを確保している。

同社は2021年通期の見通しについて、売上高は単体ベースで11%の増加、連結ベースで8%の増加を見込んでいる。一方、半導体部品不足はゆるやかに改善する方向にあるものの、新たにマグネシウムや樹脂などの価格が上昇していることから、営業利益率は8%にとどまるとみている。

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