ステランティスの7-9月決算、14%の減収

欧州自動車大手のステランティスが10月28日発表した2021年7-9月期(第3四半期)決算の売上高は前年同期比14%減の325億5,100万ユーロに低迷した。半導体部品の不足により、生産台数が当初計画から約30%(60万台相当)落ち込んだことが響いた。連結ベースの出荷台数は27%減の113万1,000台。9月30日時点の新車在庫は68万9,000台となっている。

1-9月期では、売上高は前年同期比20.7%増の1,078億6,100万ユーロに拡大した。

7-9月の販売台数を地域別にみると、主力の欧州(47万台、前年同期比36%減)と北米(39万4,000台、29%減)、中東・アフリカ(4万9,000台、22%減)が大きく後退したのに対し、南米(18万5,000台、10%増)と中国・インド・アジア太平洋(2万7,000台、23%増)は好調を維持した。高級車ブランドのマセラティは18%増の5,800台に拡大した。

同社のリチャード・パルマ―最高財務責任者(CFO)は、7-9月の売上高は「新モデル投入の成功と、半導体不足が反映されたもの」だとした上で、「部品の供給状況は依然改善されていないが、通年の業績見通しに変更はない」と強調した。

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