仏タイヤ大手のミシュランは10月27日、クレルモン・フェラン化学研究所(ICCF)との共同研究機関SIMATLABにおける新素材の開発プロジェクトを4年間延長すると発表した。また、同機関の研究パートナーにクレルモン・フェラン大学病院を新たに迎え、研究対象を医療分野にも拡大するとした。
SIMATLABでは現在、水素関連の研究事業に取り組んでおり、燃料電池などに活用できる革新的な素材や技術の開発を目指している。同事業では、◇分子レベルの尺度(1ナノメートル)と、連続体力学のレベルの尺度(1マイクロメートル)の間で起きる変化に対する物理的・デジタル的なアプローチ◇革新的な素材開発に向けたシミュレーション技術の活用◇検証作業にシミュレーションデータと実験データを合わせて活用し、人工知能(AI)でさらに解析する――こと研究の柱としている。
SIMATLABは2017年、ICCFとミシュランの研究開発部門を統合して開設された。