印鉄鋼大手タタ、英ポート・タルボット工場に最大級の自家発電機を導入

インド鉄鋼大手のタタ製鉄は10月25日、英サウスウェールズ州にある英最大の製鉄所ポート・タルボット工場に、出力30メガワット(MW)の自家発電設備を導入したと発表した。3,700万ポンド規模の環境投資プロジェクトの一環として実施した。世界的なエネルギー価格の高騰を踏まえると、年間で数100万ポンドのコストを節約できるという。

30MWの発電機は同社が保有する発電機の中でも最大クラス。高炉やコークス炉、製品工程などで発生する高温の副生ガスを回収し、蒸気を生成しタービンを回すことで発電する。これによる二酸化炭素(CO2)の削減効果は1日あたり120トン、年間で4万3,800トン以上に達する。

同事業を統括するタタのガイ・シムズ氏は、「この発電機がなければ、副生ガスは燃焼処理するほかなく、必要な電力も(化石燃料由来の発電所から)購入することになる」と述べ、環境・コストの両面でメリットがあると強調した。

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