ABBとAWS、電動車管理ツールの試験開始

スイス電機大手のABBは10月26日、米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)と共同開発した電動車・充電インフラの管理ツール「PANION Electric Vehicle Charge Planning」の試験を開始すると発表した。2022年に市場投入する予定の当該ツールにより、多数の車両を保有・管理する事業者(フリート事業者)の電動車の負担を軽減する。

当該ツールは、ABBのeモビリティ・スタートアップ企業PANION(本社:ベルリン)がAWSと共同開発した。「充電計画アルゴリズム」や「充電ステーション管理」などの機能を備えており、フリート事業者は保有車両や充電インフラをリアルタイムで管理することができる。保有車両の充電プランが容易になるなど、事業の継続性を確保しながら運用コストやエネルギーコストを削減し、時間効率を改善することができる。

ABBとAWSは2021年3月に電動車のフリート分野での協力を発表していた。今回の管理ツールの開発では、ABBのエネルギー管理や充電技術、電動車関連ソリューションに関するノウハウと、アマゾンのクラウド開発などのノウハウを統合した。

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