欧州商用車販売、10月は16.4%減少 1/5

欧州自動車工業会(ACEA)は25日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2021年10月の商用車新車登録が14万4,409台となり、前年同月に比べ16.4%減少したと発表した。すべてのカテゴリーで販売が落ち込んでおり、特にバン(小型商用車)とバスの減少幅が大きかった。主要国では、スペイン(32.7%減)、ドイツ(24.3%減)、フランス(23.3%減)、イタリア(22.9%減)のいずれも2ケタの減少だった。

10月のカテゴリー別の新車登録は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比17.8%減の11万9,006台と、4カ月連続の減少となった。主要4カ国は、スペイン(36.8%減)の減少幅が最も大きく、ドイツ(25.2%減)、フランス(24.6%減)、イタリア(22.8%減)も2ケタの減少だった。

3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比7.5%減の2万3,479台、16トン以上の大型トラックは、前年同月比4.5%減の1万9,922台だった。両カテゴリーでは、ポーランドが2ケタの増加になるなど、中東欧(EU12カ国)では前年同月を上回っているものの、西欧(EU14カ国)の新車登録が低迷している。

バスは、前年同月比21.9%減の1,924台と2ケタの減少だった。主要国では、フランス(28.4%減)とイタリア(48.7%減)の減少幅が大きかった。一部の国では大幅な増加となったものの、全体の減少を相殺できなかった。

1~10月の累計は、前年同期比14.47%増の158万1,378台だった。2020年上半期の新車登録が低水準だったことが背景にある。

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