仏ミシュラン、超軽量インフレータブル構造の専門企業を買収

仏タイヤ大手のミシュランは19日、内部に気体を入れて膨らませるインフレータブル構造技術の専門企業、エアキャプティフ(AirCaptif)を完全買収したと発表した。ミシュランは同技術を重視しており、買収を通して新たな知見を得るとともに、新市場での事業展開を加速させる。

エアキャプティフのインフレータブル構造物は、鋼材に比べ重量が10分の1と超軽量なのが特徴。取扱いが容易で素早く展開できることから、航空宇宙や医療、建設、レジャーなど幅広い分野での活用が見込まれる。

ミシュランはインフレータブル構造技術について130年に渡り取り組んできた。同社が開発した技術の一例として、船の甲板にセイルを垂直に設置し、空気を注入して膨らませることで帆船のように風力推進力を得る「WISAMO」システムがある。

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