仏POと墺AVL、中・高出力の燃料電池システムの開発で協力

仏自動車部品大手のプラスチック・オムニウム(PO)とオーストリアのエンジニアリング会社AVLは23日、中・高出力の燃料電池システムの開発で協力すると発表した。これによりPOは、2022年から幅広い車両カテゴリー向けに様々な出力の燃料電池システムを供給できるようになる。

両社が開発する燃料電池システムには、POと独自動車部品大手エルリングクリンガー(EK)が設立した合弁会社EKPOフューエルセル・テクノロジーズ(以下、EKPO)が製造する燃料電池を採用する。

両社は、出力10~200キロワット(kW)の燃料電池システムを開発し、自動車メーカーや多くの車両を管理するフリート事業者向けに燃料電池システムを提供していく計画。今回の協力では、POが燃料電池の製造を、AVLは車両への統合を担当する。

POのローラン・ファーヴル最高経営責任者(CEO)はAVLとの提携について、「両社の知見の連携により、各セグメントに合わせた様々な燃料電池ソリューションの開発を加速し、大型車や商用車セグメントにおける水素燃料の普及を促進することができる」とコメントしている。

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